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令和4年度 3学期終業式(修了式)校長講話

令和4年度 3学期終業式 校長講話

  令和4年度、最後の登校日です。今年度もまた、新型コロナウイルス感染症の影響があった一年でした。振り返るとあっという間の一年間。新型コロナウイルス感染症が確認されてから3年以上。現在の感染状況は落ち着いていますが、完全終息したわけではありません。先日の球技大会閉会式でも話した通り、今後の学校におけるマスクの着用の考え方については、「教育活動に当たって、マスクの着用を求めないことを基本とする、ただし、通勤ラッシュ時等混雑時のバス・電車利用時、医療機関等の訪問等適切に対応する」となります。様々な状況があります。体調不良であるとか、感染不安、花粉症等による着用、逆に健康上の理由により着用が出来ないこともあることから、今後はマスクの着脱を強いらないこととなります。また、マスク着用の有無による差別・偏見などがないようにすることも大切です。引き続き活動の場面に応じ、感染対策を講じ、咳エチケットを行うことです。皆さんの主体的な選択が尊重され、個人の判断にゆだねることに舵が切られます。根本的な考えは、お互いを思いやる気持ちで場面に応じて着脱することが必要となります。

  さて、皆さんは、学習・部活・行事、この1年間を振り返ってどうだったでしょうか?

 うまくいった事、うまくいかなかった事、様々でしょう。先生方から褒められたこと、逆に厳しい言葉もあったかもしれない。それぞれをしっかりと受け止めて次年度に生かしてほしい。今、座っている列の左に新入生が加わり、1年ごとに右に列がずれ、3年生はあっという間に羽ばたいていくことになります。学校はそれを繰り返していきます。1年はあっという間です。長いと思うだろうが振り返ればあっという間です。一日一日を大切に過ごしてほしい。

  昨年、4/8の始業式に話した2点を改めて伝えます。

 1つ目は、「他者を認め・敬い、人を思いやる気持ちを常に持ち続け、行動する」と言うことを伝えました。忘れている人は学校ホームページの校長だよりで振り返ってほしい。2つ目は、「文武両道を貫く」と話しました。「学校生活のあらゆる事柄に全力を傾け、真剣に向き合って行動してほしい」と伝えました。高校生活は「社会」という大きな集団へ向かう準備段階、その準備段階で、この「他者を認め・敬い、人を思いやる気持ちを持ち続けて行動する」ことができれば、あらゆる社会生活に順応できます。以上2点が、今年度の始業式に話した内容です。本日の式でも改めてこの2点確認してほしい。今後の生活に生かすようにしてください。

  最後に、1点加えます。

 それは、報道にもある通り、寿司チェーン店での迷惑行為・それをSNSで発信する行為についてです。

 内容は様々ですが多くの迷惑行為。皆さんはその報道を見てどのように思いますか? まさに、人と人の信頼関係に基づく仕組みを、根底から覆す迷惑行為「犯罪」です。日本はサービス精神にあふれ、人を互いに思いやる気持ちがあり、我々はそれらを素直に受けて生活している。そのような善意を逆手に取り、あえてふざけた形での行動をSNSで発信する。「ウケ狙い」と「承認欲求」なのか?はなはだ疑問ですが遂には逮捕者もでました。これから裁判と巨額の賠償金も待っているとの報道もあり、その代償はあまりに重い。さらに、いくつかの報道の中に、若者が平気で人の不幸な経験や悲惨な事故・事件を「揶揄(馬鹿にする)したり」「からかったり」する動画をあげたとの報道もあり、信じられません。ソーシャルメディア、いわゆるSNSが広く普及したことで、問題投稿が広範囲に瞬時に拡散し、投稿者の軽はずみな言動が多くの人々を傷つけ、取り返しのつかない事態を巻き起こすことになる。気の合った仲間と他人の投稿を共有しただけなのに、連鎖的に投稿の共有が行なわれた結果、瞬く間に広範囲へ「拡散」する状況がある、これは、若者だけではなく、私たち大人も含め誰しもが、SNSを取り巻く言動を慎重にしなくてはならない。皆さんにしっかりとネットリテラシー(インターネットを正しく使う)について考える機会にしてほしい。繰り返しますが、人と人の信頼関係に基づく仕組みを、根底から覆す迷惑行為はあってはならない。些細な行動や軽はずみな言動によって、簡単に相手を傷つけてしまいかねません。皆さんには、仲間や集団、人に対する思いやりの気持ちを持ち、よりよい人間関係を築いていくことを期待しています。

 

 長期の休業に入ります。あっという間に時は過ぎます。2年生は3年生に、1年生は2年生になります。春休みの間に次年度に向けての準備をしっかり行ってください。体調に留意して、皆さんの今後の活躍を大いに期待しています。

                         学校長  R5.3.24