2015年5月の記事一覧

埼玉県ネットトラブル注意報 平成27年6月号

◆埼玉県ネットトラブル注意報 
平成27年6月号「無料通話アプリの『既読機能』をめぐるトラブルについて」

LINEやカカオトークといった無料通話アプリには、「既読機能」と呼ばれるものがあります。この機能は、相手にメッセージが伝わったことを確認できる便利なものですが、トラブルの原因になってしまうこともあります。

【無料通話アプリでのやりとりが原因になったトラブル】
昨年6月、男子高校生2人が、中学生時代の同級生に対して暴行を加えけがを負わせる事件がありました。
また、平成25年の9月には、男子高校生ら4人が、他の高校に通う 男子生徒に暴行を加えた後、両足を縛って川に突き落とすという事件も起こっています。
これらの事件は、いずれもLINEの既読機能をめぐるトラブルで、被害生徒からの返信がなかったことに腹を立てた加害生徒が本人を呼び出し、犯行に及んだものです。


【「既読無視」に対する児童生徒の捉え方】
無料通話アプリを使ったやりとりはリアルタイム性が高いため、メッセージを読んだらすぐに返信をするものだと思い込んでいる児童生徒もいます。なかには、「メッセージを読んだら○分以内に返信をしなくてはいけない」といった独自のルールを作っていることもあります。
また、メッセージを読んだのに返信をしないことを「既読無視(既読スルー)」と呼び、重大なルール違反と考えている児童生徒もいます。そのため、ルールに違反した人物に対しては厳しい対応をすることがあり、人間関係の悪化や、場合によってはいじめや金銭強要、暴力行為などのトラブルにつながっていくケースもあります。

【学校全体での指導が重要】
「既読機能」をめぐるトラブルは、お互いが同じように注意してやりとりを行わなくては防ぐことができません。そのため、個別にではなく、学校全体で指導を行い、メッセージを送った相手に返信を強要したり、返信がないことで相手を非難したりせず、相手の都合を考えながら思いやりをもってやりとりを行わなくてはいけない、ということを理解させることが大切です。
そのうえで、児童生徒自身にも無料通話アプリの利用の仕方について改めて考えさせることも大切です。児童生徒の話し合いの場を設け、安全利用のためのルールづくりなどを行い、児童生徒自身が日頃から適切な利用をこころがけるよう、意識づけをしていくことが重要です。

埼玉県教育局県立学校部生徒指導課

埼玉県ネットトラブル注意報 平成27年5月号

◆埼玉県ネットトラブル注意報  平成27年5月号「犯行予告の書き込みについて」


インターネットの掲示板サイトやSNSなどに、殺人や爆破などの犯行予告が書き込まれることがあります。こうした書き込みは事件として扱われ、警察の捜査対象になります。なかには、児童生徒が犯行予告を書き込み、加害者として逮捕された事件もあります。


【実際の犯行予告】
2014年の2月に、高校2年の男子生徒が、Twitterに爆破予告を書き込み、書類送検されるという事件がありました。男子生徒は、動機について、「Twitterで有名になりたかった。フォロワーを増やしたかった」などと話したとのことです。


【書き込みの動機と影響】
このように、児童生徒が犯行予告を書き込む動機には、有名になりたかった、世間がどのくらい騒ぐか見てみたかった、ストレス発散のため、などといったものが見られます。
しかし、爆破予告や殺人予告などが書き込まれると、警察が特別な体制をとって警備にあたらなくてはならなくなったり、犯行予告をされた企業や公共機関が通常の営業が行えなくなったりするなど、周囲に多大な影響を与えてしまいます。そのため、実際に犯行を行うつもりがなくても、威力業務妨害や偽計業務妨害などの罪に問われたり、場合によっては、業務上被害を受けた企業などから損害賠償を請求されたりする可能性もあります。


【対策】
こうした書き込みを防ぐためには、「犯行予告は、実際に犯行を行うかどうかにかかわらず犯罪として扱われる行為であり、自分の将来や家族にまで大きな影響を与えてしまうものである」ということを、正しく理解させる必要があります。
また、掲示板やブログなどのサイトは、匿名で投稿できるため、何を書き込んでも投稿者が特定されることはない、と誤解している児童生徒もいるようです。しかし、インターネットへの書き込みは、いつ、どこで、どの機器から書き込まれたものか、という記録が必ず残ります。例え匿名で書き込まれたものでも、投稿者を特定することができるのです。
インターネットの書き込みであっても、自分の発言に責任をもたなければならないということを、指導していくことが大切です。


埼玉県教育局県立学校部生徒指導課