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2023年6月の記事一覧

全校集会 校長講話(6/1)

 これまでの校長講話は皆さんの心にどのように届いているでしょうか?私が着任以来、生徒の皆さんに話し続けていることの2点、

①「他者を認め、敬い、人を思いやる気持ちを持つ」

②「文武両道、学校生活の様々な事柄に真剣に向き合う」

 そして前回はさらに2点

①新型コロナウイルス感染症の法的位置づけの変更。

②自転車利用と地域の方々との関係。登下校中の自転車運転マナーついての注意と地域住民との関りについて。

 そして 最後に「挨拶と会話」について話しました。

 皆さんの大きく明るく元気な挨拶はありがたい、しかし、その挨拶が自発的で心のこもった、相手を思った挨拶であってほしい、と話しました。また、友人同士の会話にも注意を払い、心から相手を敬い・思いやりの気持ちを持ちながら会話をしてほしい、と話しました。実践してくれていますか?

 今日は1点だけ、「清掃・掃除」について皆さんに問いかけます。「問いかける」というのは、私(校長)から「こうしなさい!」と言うものではなく、皆さんに考えてほしい、という事です。

 日本では小学校から高校まで、生徒が過ごすスペースを生徒の手によって掃除することは「当たり前」であり、誰もが経験したこのある共通体験です。しかし、その共通体験は海を越えれば決して「当たり前」ではなく、異例と受け止められることもあります。アメリカで学校は「学生は本分とする勉強に集中し教養を得るための場」と考え、掃除は業者の仕事としています。しかし、近年はゴミが落ちてても拾わない、などと言った「モラル教育」としては疑問であるとの考えも出ているそうです。

 学校における清掃指導は、特別活動の中の学級活動の内容として位置付けられ、その指導は、環境美化・環境保全の一環として行われるもので、立派な教育活動です。ところが、生徒の立場からすれば「清掃の時間」と聞いただけで「やらされる」という受動的な気持ちになりがちなものです。「やらされる」という気持ちを「進んでやろう」とする気持ちに高めることはなかなか難しい。

 ある調査で、生徒が清掃をすることについてどう思うか?に関して「大切なことだと思う」「大切とまでは言えないが必要なことだと思う」を合わせると、約9割近くとなるそうです。また、何のために清掃活動をしていたと思うか?では、「学校をきれいにするため」が最も多く、8割を超え、次いで「みんなが使うものを(公共物)を大切にするため」が多かったそうです。さらに、清掃活動が好きか?に対して、肯定的な回答をしている生徒が約半数いるといった結果もあり、学校の清掃活動はあまり好きではなくても、清掃をすることは大切(必要)だと考えている生徒が多いことがわかるそうです。

 清掃活動は

①日常生活の実践に結びつく教育的効果がある。

②勤労の意義や尊さを体験でき、奉仕の精神を育成する。

③集団の一員としての自覚を深め、責任感を育成する。

④成就感と勤労の喜びを体験できること。

 などが得られ、単に施設や設備の保全だけを目的とするものではありません。学習の場を「きれいにする」ことを通して「仕事をしてよかった」という満足感を味わう機会でもあります。

 先ほども話した通り、日本人のモラルの高さは世界でも評価が高いです。ワールドカップサッカーやラグビーの試合後のロッカールームの清掃も話題に取り上げられます。

 あるインターネットの記事に

「自分の手で掃除を行うという、とても小さな一歩から自分の使うところを綺麗に保ち、物を大切にする気持ち。一つの事を他者と協力してやり遂げる協調性、自分が卒業した後に同じ場所を使う他者を思いやる気持ちを長年、日本人は「掃除」から学んでいる。その大切さを海外も認めている」とありました。

 3年生、覚えていますか? 2年前入学して間もない6月からトイレの改修工事があり、約3か月間、不自由な学校生活で申し訳なかったですが、最初は東側トイレ、次に西側トイレと改修しましたね。現在、清掃分担に当たっているクラスのみなさんも大変でしょうが、実際使用している皆さんも意識してきれいに使用していますか? 昨年度末は皆さんの教室のカーテンも付け替えました。

 県立学校は私立学校のように一気に改修工事や最新の設備に随時更新することがなかなか困難な状況にあり、汚れたり壊れたら取り換えればいいじゃないかとはいきません。したがって、皆が使う教室や施設、多くの人たちが使用する特に公共の場は正しく丁寧に使用し、みんなで手入れをしていくことが大切です。

 今日の私の話を機会に、教育活動としての清掃の意義について考えてほしい。学校は皆さんが安心で安全に生活する場所です。損や得を考えて行動するものでなく、人や物事に自分の力を尽くせる人であってほしいと願います。誰も見ていないような小さな行いも、きっと誰かが見ています。そしてやがてその行いは自分に返ってきます。大宮東高校生ならきっと実行できるはずです。「心のこもった」「他への献身」小さな行いを一つ一つ積み重ねてほしい。

  最後に一点、早いもので、6/17(土)に中学生を対象とした第一回学校説明会を開催します。たくさんの中学生が大宮東高校への入学を希望してくれることを願っています。校長の私も各中学校をこれから訪問したいと思います。自転車マナーについて「地域の方々が皆さんを見ている」と話しました。同様に地域の中学生も皆さんの日々の姿を見ています。制服での登下校、試合や発表会など、会場まで行くときは、ジャージやユニフォームの背中に大宮東高校の名があることを忘れずに行動してほしい。なぜなら、君たち一人一人が本校の一番の広報マン、広報ウーマンですから。はつらつと元気で、憧れられる行動を期待します。

  これからますます気温が上がり、湿度も高くなってきます。感染症に十分留意するとともに熱中症にも気を付けてください。

                             R5.6.1  学校長